グローバルリーダーに必要な10の能力

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Last Updated on 3月 3, 2022 by コーチM

多くの企業が、事業活動を国内から、海外へ広げており、国内でも国をまたがる相手と仕事をする機会が増え、急激なグローバル化に伴って、世界を舞台にに活躍できるリーダーの必要性が高まっています。

1.グローバルリーダーとは?

グローバルリーダーとは世界を舞台に活躍するリーダーです。

国や文化の違う、多様性に富む人々と仕事をし、チームを引っ張り、組織の目標を達成するために活躍する人です。

2.グローバルリーダーとして持つべき能力は?

リーダーシップ能力、マネジメント能力はもちろんの事、グローバルで活躍するにはほかにも様々な能力を必要とします。

私自身10年前に日本を出て、東南アジアで働き始めて最初にぶつかった壁が、言語、文化、考え方、働き方の違いからくるミスコミュニケーションにより、仕事がうまくいかないことでした。

日本にいたときは当たり前に自分の伝えたことが伝わっていたのですが、ここでは伝わらない。

上司も部下も取引先も思うように動いてくれない。

相談する相手がいない。けれども上からの期待は重くのしかかる。

極度のストレスをかかえ、人間不信になりかける中で、ラッキーなことに人生のメンターに出会い、克服することができました。

今までどんなに甘えた環境にいたか思い知ると同時に、今の自分にどんなスキル、能力が必要かを考え身に着けていきました。

そんな中で、グローバルリーダーに必要な能力を私なりに挙げてみます。

2-1.リーダーシップ能力 

目標を上げチームのモチベーションを維持し、引っ張て行き、結果を出す能力。

2-2.セルフリーダーシップ能力

人をリードする前に自分をリードできないとよいリーダーになれません。

自分をリードするとは、明確な目標をもち、自分の信念と価値観を知っていて、感情に流されず、客観的に自分を見ることができ、自分を律することができること、つまり自分の軸を持つことです。

2-3.英語力

当然ですが、英語はできればできるほどコミュニケーションには有利です。ただ単に英語が話せるよりも、コミュニケーション能力の高いほうが重要。どんなに言語が通じても、能力のないリーダーにはついていきません。

2-4.コミュニケーション能力

言語、非言語によるコミュニケーション能力はグローバルリーダーにとって一番大事といっても過言ではないです。

仕事上の問題の多くはミスコミュニケーションが原因です。

日本から海外へ出て間もないビジネスパーソンをコーチングしていると、それぞれ同じような悩みを抱えて苦労されています。

例えば

現地社員とのミスコミュニケーションで仕事が回らない。結局ほとんど自分がカバーする羽目に。

本社と現地の板挟みで思うように仕事を遂行できない。

仕事の悩みを相談する相手がいない。

今までのやり方が通じないためどうしていいかわからない。

言語が通じないためうまく指示が伝わらない。

など、ほとんどがコミュニケーションに問題があることがわかります。

日本は“空気を読め”とか、“言わなくても分かれ”という文化がありますが、読心術者でない限りこれは不可能です。

特に海外では自分の意見は的確に、論理的に誰にでもわかるように伝えることが必要です。

2-5.自分の国の歴史、文化を語れる

海外にいると、自国についての質問を良くされます。自分の国の文化を理解することは、相手の国の文化を理解し、コミュニケーションギャップをうめるうえでも必要になります。例えば日本にいたらわからない日本独特の仕事文化(長い時間仕事をすることを良しとする、上司に意見をあまり述べない、会社への忠誠心など)を知ることで、相手の困惑を理解し、お互いのギャップをうめることができます。

2-6.柔軟性

多様な文化や考え方の存在するグローバルな環境の中で仕事をするには、柔軟に適応し、新しいことを吸収、学習し続けなくてはいけません。

自国での成功体験が異なる文化においてはうまく行かないということは当たり前に起こります。過去にとらわれず、必要であれば今までのやり方を変え、新しいやり方を習得する柔軟性が求められます。

2-7.学習し続ける能力

日本は自分の意見をストレートに上司に言える環境は少ないと思いますが、海外はこれが普通な国も多いです。オープンマインドでフィードバックを素直に受け取り、より成長するために学習し続けられること。自分が知らないことを知り、認め、吸収できる素直さを持つと飛躍的に成長できます。

2-8.冒険心

多様な文化の環境で、自分の能力を試そうと思う好奇心。チャレンジを楽しめる冒険心。そして、異文化に対する興味を持つことで、自分の置かれた環境をポジテイブに捉えることができます。そしてポジテイブに考えられることは、物事を良い方向に導きます。

2-9.感情をコントロールする能力(EQ)

グローバルリーダーには高いEQ(心の知能指数)が必要です。異なる文化を持つ相手を理解し、共感することで、信頼関係の構築ができます。また不慣れな環境の中で自分のストレスをマネジメントできることも重要です。常に意思決定を迅速にしなくてはいけないリーダーたちは、感情で物事を決めないように冷静さを保つ術を学ぶことも大事です。

2-10.存在感

さて、上記の能力を付けることで自然と存在感のオーラが出てきますが、さらに意識して自分の外見や立ち振る舞いを世界で活躍するビジネスリーダーに相応しくすることで、より周囲への影響力を強めることができます。

まとめ

日本に帰るたびにその美しさ、人々の礼儀正しさ、きめの細かい完璧な仕事に改めて感激します。

日本は‘’和’‘を尊重する美しい国。

でも同時に人々が個性を出せずに苦しんでいるようにも見えます。

組織に属するうえで、和を尊重するのは大事ですが、多様性に富む人々と仕事をする上では、同時に自分の意見をしっかり述べることも大事です。

「日本人はわかりづらくて、仕事をする上でどう対応してよいかわからない」

という意見を友人や、仕事関係の知り合いからよく聞きます。

日本の素晴らしい部分を伸ばして、さらに海外のよい部分を取り入れてバランスの良い世界一流のグローバルリーダーがたくさん日本から輩出されるのが楽しみです。

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